カトリーヌ姫のFX大作戦

留学の目的とは何か? 子供を世界で通用する人間に育てるために考えるべきこと

      2015/06/14

2012年、カトリーヌは大手留学エージェントからの委託で、東京の某女子高の留学コースに通う生徒たちの1年間の留学生活をサポートする業務を請け負うことになった。この経験により、ニュージーランドの素晴らしい教育システムについて理解でき感激したと同時に、日本教育に対する怒りが芽生えてきた。

 

 

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生徒たちはクラス留学でニュージーランドにやって来て、2~3人のチームに分かれてそれぞれ現地の高校へ送り込まれる。カトリーヌの仕事は、毎月の面談と、ホスト宅や学校で問題が生じた時の仲裁役、それから、生徒の「旅行届」「危険を伴う活動申請届」の作成提出、某女子高教員や保護者⇔生徒間の伝達などなど。

 

 

Stuart Miles_FreeDigitalPhotos.net出典: FreeDigitalPhotos.net(制作者:Stuart Miles)

ニュージーランドのライフスタイルに合わないルールをホストに強要

この学校はルールだらけで本当に苦労したが、この中でも「旅行届」「危険を伴う活動申請届」の作成提出は難を極めた。ホストとのやり取りの中で特に問題となったルールの具体例をリストアップしてみた。

 

1. 届け出は生徒主催によるものは1週間以上前までに提出、ホスト主催の場合は2日前までに提出しなければならない。

生徒主催の場合はまぁいいとして、ホスト主催の場合が問題。週末の予定が2日も前に決まっている家庭なんてそうそうない。朝起きて「今日何しよっか?」となるのが普通。しかも「危険を伴う活動リスト」の中には、乗馬(ポニーを含む)や室内ロッククライミング、ジェットコースターの類の乗り物なども含まれている。「2日前までに申請してないから参加できない」なんて、ホストには到底理解不能。

ホストのほとんどが「どうして? 私の5歳の娘だってできるくらい安全なのよ?」とカトリーヌにたて突いてくる気持ちは十分すぎるくらいよく分かる。カトリーヌの娘たちは、乗馬や室内ロッククライミングをするのに親や学校の許可なんていらない。でもカトリーヌ個人に学校のルールを変えることはできないし、カトリーヌの立場上、某女子高のルールに従わなければならない。

 

ホストはというと、生徒一人残して遊びに行くわけにもいかないから、計画を中止せざるを得なくなる。ホストはこの学校の生徒を受け入れたがために、自分たちの生活スタイルを変更することを強いられるのだ!

 

2. 学校を休んでの旅行は認められない。

ニュージーランドでは子供に学校を休ませて旅行に行くことなんて当たり前。現地校の先生にしたって、喜んで送り出してくれる。それは、ニュージーランド人が「教室で学ぶことだけが勉強ではない」ことをよく理解しているからだ。この学校のように、「学校の授業に遅れる」ことなど、誰も心配していない。

時に、経験から学んだことは、教室で学ぶことよりもはるかに価値があるのだ!

 

3. 学期期間中の友人宅への外泊は認められない。

これもホストの都合を完全に無視している。どんなにホスピタリティー精神にあふれた人でも、文化も価値観も違う他人の子供を1年間預かるのは大変なこと。気も使うし疲れもする。子供が小さいホスト宅の場合は、たまには自分の子供の世話だけに集中したいと思うのも当然のこと。

 

 

子供たちに何を求めて留学させるのか?

この学校の問題点は、生徒をニュージーランドに送り込んでいるにもかかわらず、現地側の事情を一切考慮せず、あくまで自分たちの日本の価値観を押し付けてきたこと。その結果、この学校はホストからの苦情が多いという理由で、いくつかの現地校から留学生受け入れを打ち切られている。

この学校は留学コースが売りの学校。留学とは、語学のみならず国際的な感覚をも身につけることが目的だとカトリーヌ個人は信じているし、そうあるべきだとも思っている。

世界にはいろんな価値観がある。日本の価値観だけにしがみついていては視野を広げることはできない。いろんな価値観を受け入れることは、人間としての成長にもつながるのだ!「郷に入っては郷に従え」ということわざもある。

こんな日本の価値観を他の国にまで押し付けるような学校が、生徒たちを世界で通用する人間に育てることなどできるはずがない

 

また、学年を代表して留学生活についてスピーチを行った生徒たちによると、スピーチの原稿は学校教員によってことごとく添削され、学校側が伝えたいメッセージへと変えられてしまったという話だった。この学校は生徒の主体性をも奪い取っているのだ!

 

 

結局3年目に、カトリーヌと同じようにこの学校の仕事をしていた人たちの間でも不満が募り、留学エージェントに掛け合って学校側に私たちの意見を伝え、見地の事情に合ったルールを変更してもらうように交渉してもらった。結果は、その留学エージェントは契約を打ち切られ、カトリーヌもメイン収入を失ってしまった。

生徒たちの留学生活を有意義なものにする目的において、本来、学校とエージェントとはパートナー関係であるはずである。しかし、この学校にとってはそれは上下関係でしかなかった。自分たちの言うことを聞けないのなら別のエージェントに変えるというわけである。(*現在は、別の留学エージェントから紹介してもらった日本人留学生のサポートに当たっている。おかげで、収入は減ったが仕事のストレスも激減した。)

 

留学エージェントの話によると、この学校ほどひどい学校にはお目にかかったことがないそう。読者のみなさん、特に私学の場合はお子さんの進学先選びは慎重にしましょうね!

 

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